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第 12 話 一図で解る日本古代史
今回から「一図にまとめた(筆者理解の)日本古代史」を紹介します。「千年の誤読」から解放された「目から鱗」を体感いただけたら幸いです。
詳論は 筆者別サイト 「千年の誤読」へ (一図に付した70ボタンで解説が出ます)
https://wakoku701.jp/Z1.html (ここに戻るには開いたサイトを閉じてください)
今回は全体をざっと見ていただいて、直感的なわしづかみをしいただき、次回からこれを7つに分けて解説します。
この「一図」(下図)はおおむね「左が西、右が東、上下が時代順(1〜8世紀)」です。黄は北九州、緑は河内・大和、青地は神話部分および海外域です。
千年の誤読を解いた「一図で解る日本古代史」
注目点は、
(1) 右半分の縦黒線が大和王統です。断絶が何回かありますが同族が継いでいます。「万世一系」も説明します。
(2) 右下方に、大和王権なのに黄色が二回あります。大和王権の九州遷都時代です(第1〜3話で検証済み)。
(3) 記紀は「倭国不記載方針」で編纂されていますから、この図の左半分は出てきません(一部例外を除く)。
(4) 左端二重点線は海外史書に出てくる倭国ですが、「倭国」ですから記紀には出てきません(記紀の倭国不記載方針)。
(5) 物部尾輿・守屋、蘇我稲目〜入鹿は左半分(倭国と九州遷都時代の大和王権の両方に仕えた)。これが解かると「目から鱗」です。
(6) 記紀(倭国不記載)だけに頼る従来の歴史学(定説)は「片目」(右半分)でしかありません。
(7) 最近の九州王朝説の一部は「大和王権は天武まで九州に在った」とする奇説に陥っていますが自縄自縛の「裏目」です。
「一図」の直感的な理解に加え、次回から論証に基づく瞠目の鍵を提供しますので、お楽しみに。
第 12 話 了